超時空要塞マクロスとは

「超時空要塞マクロス」とは、日本のロボットアニメであり、スタジオぬえが原作、タツノコプロ・アニメフレンドが制作を担当し、1982年10月から毎日放送(MBS)製作、TBS系列で放送されたテレビシリーズアニメです。この作品は、「超時空シリーズ」と「マクロスシリーズ」の最初の作品であり、後に確立された「マクロスシリーズ」では「初代マクロス」とも呼ばれています。
「超時空要塞マクロス」は、1980年代前半に隆盛したアニメブームを象徴する作品のひとつであり、「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」などとともに人気を博しました。この作品は、当時の若者文化に流行したSF、ラブコメ、アイドルなどを組み合わせ、個性的な作風が特徴的でした。
放送が開始されると、ファンの支持や関連商品の好セールスを受け、当初予定の23話(半年2クール)から36話(9か月3クール)へ延長することが決定しました。さらに、放送終了後の1984年には、劇場作品「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」が公開され、その人気は大きな成功を収めました。
その後も、「マクロスシリーズ」として、本作のスタッフが世界設定や基本要素を継承する形で新しい作品が発表されています。

『ヤマト』や『ガンダム』と異なる点は、若いスタッフが多数参加していて、SFやアニメーションなどのファン層からアニメ業界に入ってきた人々が関わっていることです。
メカニックデザインやキャラクターデザイン、脚本、絵コンテ、監修などを担当している人々は、慶應義塾高等学校や慶應義塾大学出身者が多く、本作の企画をまとめる中心となっている。
また、アニメ業界でキャリアを積んでいたプロのアニメーターに加えて、アマチュアの学生も参加していた。
この若いスタッフたちは、「自分たちが観たいものを作る」という実験的な方向性を持ち込み、視聴者層と世代感覚を共有することに成功した。
この姿勢やセンスを認め、力を引き出した人物が、チーフディレクターの石黒昇であったと言われてます。
この作品は、「リアルロボットもの」として知られ、スタジオぬえによって企画された。『ガンダム』以降の一大ムーブメントの影響を受け、リアルなSF考証・軍事考証に基づいたロボット兵器が多数登場します。
作中に登場する可変戦闘機バルキリーや陸戦兵器デストロイドは、現用兵器がマクロスより解析された異星の超科学により発展したものとされています。
本作は、その後のアニメ業界に多大な影響を与え、特にメカデザインやロボットアニメの分野での革新的な試みが注目されました。(バルキーリーのデザインや変形など)
メカニックデザインの河森正治や美樹本晴彦、音響監督の三間雅文、音楽の菅野よう子などは、後にアニメ業界でのキャリアを築いていくことになる。
また、本作が描くメカニックやヒロインのファッションなどは、当時の若者文化に大きな影響を与え、ファンたちからは「マクロス・シンドローム」と呼ばれるほどの現象を巻き起こしました。
その後、本作は劇場版も含めて続編や派生作品が多数制作され、今もなお多くのファンに愛され続けています。
そして、本作が築いた「ロボットアニメ」というジャンルは、その後のアニメ業界に大きな影響を与え続けています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません