グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~レビュー・感想

1月 2, 2021

グリモワール×リバースの情報(粗筋・掲載サイト・作者など)

今回紹介するのは「グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~

掲載サイト:小説家になろう 作者:藍藤 唯

2015年1月18日から2020年2月18日まで小説家になろうで連載された作品で作者は藍藤 唯さん。

5年以上という長期連載でなろうの中では比較的に古い作品で知っている方も多いかもしれません。

今流行りの異世界転生もので、前世で主人公がはまったRPGゲーム「グリモワールランサー」の中ボスに転生することから物語は始まります。

ストーリー紹介ここから~

「見覚えのあるダンジョンだ」
やりこんだRPGで幾度となく目にしたダンジョンの中ボス部屋。
勇者を待ち構え、倒されるためだけに存在する妖鬼に、かつての記憶が甦る。
己の前世は、何の変哲もない大学生であったのだと――

このまま中ボスとして狩られるのはゴメンだ。
そう決心した彼は、ボスを撃破してダンジョンからの脱出を敢行。
その過程で得たのは、"珠片"と呼ばれる謎のドーピングアイテムだった。
この世界に散らばってしまった15の珠片を集めるように女神から命じられた妖鬼は、
せっかくならとついでにこの大好きなRPGの世界を旅して回ることにする。
これは何れ大江山の鬼神へと到る、一人の妖鬼の浪漫譚。

~ストーリー紹介ここまで

グリモワール×リバースの個人的なレビュー・感想など

この作品の魅力的なポイントとしては

・主人公を中心とした魅力的なキャラクター達が繰り広げる群雄活劇

シュテン ヒイラギ

シリアスをどこかに置き忘れたようにどんな時でもハシャギ、フザケル主人公 シュテン(アホ妖鬼)

戦力の単位扱いされる相棒のヒイラギ(白面九尾)

出会えばあいさつ代わりに殺しあうライバル?デジレ・マクレイン(第二席)などなど

物語は主人公サイド、ヒロインサイド、帝国書院サイドからそれぞれ語られ、章ごとにメインとなるキャラクターが異なる。

どの章も主人公サイドを絡めた話になるのだが、最終的にはほぼ全ての登場人物が絡んでのクライマックスへ。

群像活劇というのは面白い作品が少ない。

それというのもどうしても話がバラバラに進むために感情移入がしにくいからだ。

この作品は緻密なプロットからくる安定性と魅力的な登場人物たちでしっかり読ませてくれ、最後にはしっかり盛り上げてくれる。

完結した作品であることもおすすめの一つだ。

なろうの中で面白いのにエタる作品は数多く、最後まで安心して読める。

カーテンコールやエピローグなども充実しており、読後感がこれほどに優れる作品はなかなかない。

完結作品ではこのキャラクターはその後どうしたのだろうか?

もう少しキャラクターたちのその後が知りたいという形で終わる作品は多いが、

この作品は主要キャラクターたちの半生までしっかりとフォローしてくれるため満足度が高い。

またおまけ要素も盛りだくさんな所も良い

作中に多数のヒロインが登場するが、メインストーリーでこそ誰かを選ぶことはないがifストーリーということで簡単な形ではあるが語られることでその先が想像しやすい。

章ごとに挟まれるifストーリーの学園編も面白い。

基本的に作中の性格を反映したものになっており、徹底的にコメディ要素を盛り込んだ作品でこれだけでも楽しめるレベルだ。

最後にこの作品がこれほどの完成度を誇りながらも今一つ盛り上がりに欠けた理由を独断と偏見で語っていきたい。

・まずは設定がイマイチで興味が惹かれにくい
 主人公がRPGの中ボスでしかも種族が妖鬼というのは確かに斬新だが、
 興味が惹かれるかというとそうでもない。
 これだけ古い作品でありながら自分が読んでこなかったのは間違いなくこのせいだ。

 例えばストーリーの紹介も引き込まれるものが少ない

「見覚えのあるダンジョンだ」
やりこんだRPGで幾度となく目にしたダンジョンの中ボス部屋。
勇者を待ち構え、倒されるためだけに存在する妖鬼に、かつての記憶が甦る。
己の前世は、何の変哲もない大学生であったのだと――

このまま中ボスとして狩られるのはゴメンだ。
そう決心した彼は、ボスを撃破してダンジョンからの脱出を敢行。
その過程で得たのは、"珠片"と呼ばれる謎のドーピングアイテムだった。
この世界に散らばってしまった15の珠片を集めるように女神から命じられた妖鬼は、
せっかくならとついでにこの大好きなRPGの世界を旅して回ることにする。
これは何れ大江山の鬼神へと到る、一人の妖鬼の浪漫譚。

これを手直しして

「見覚えのあるダンジョンだ」
やりこんだRPGで幾度となく目にしたダンジョンの中ボス部屋。
勇者を待ち構え、倒されるためだけに存在する妖鬼に、かつての記憶が甦る。
己の前世は、何の変哲もない大学生であったのだと――

このまま中ボスとして狩られるのはゴメンだ。
そう決心した彼は、ボスを撃破してダンジョンからの脱出を敢行。
その過程で得たのは、"珠片"と呼ばれる謎のドーピングアイテムだった。
この世界に散らばってしまった15の珠片を集めるように女神から命じられた妖鬼は、
せっかくならとついでにこの大好きなRPGの世界を旅して回ることにする。
伝説の九尾を眷属に従え浪漫を求めてあくまでも脇役に徹するつもりが…

これは何れ大江山の鬼神へと到る、一人の妖鬼の浪漫譚。

という風に一文付け加えるだけでちょっと読んで見ようかなという気によりなるのではないかと思うんじゃないかと。

あと題名が普通過ぎること

「グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~」

読んでみるとしっかりタイトル回収されるし昔ながらの小説であれば問題ないのですが、なろうではちょっと弱い。

最近のように粗筋をちょっと加えてみるとよいのではないでしょうか?

「グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~ 伝説の九尾が相棒になったのだがポンコツすぎる」

という風に。

現在書籍版で4巻 コミックスで2巻とほぼ打ち切りで終わっていますが、
完結を機に続刊・アニメ化などされても不思議ではない良作です。

グリモワール×リバースの評価

良かった点

登場人物たちが主人公含めて魅力的な事

王道だがしっかりと熱いストーリー

悪かった点

主人公が妖鬼というのがしっくりこない(見た目が人間っぽいので想像と違う)

おすすめ度★★★★★

グリモワール×リバースを読む

なろうで読む→グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~

グリモワール×リバースの書籍化情報その他

グリモワール×リバースは現在コミックスと書籍版が発売中です。

登場人物の絵柄などはかなり良いですね。

コミックスは外伝的なちょっとしたストーリー

書籍版は途中で完結してしまっている(打ち切り?)なのが残念なところです。