ふつつかな悪女でございますが(中華ファンタジー・勘違い系の傑作)

1月 5, 2021

ふつつかな悪女でございますがの情報(粗筋・掲載サイト・作者など)

今回紹介するのは小説家になろうから

「ふつつかな悪女でございますが」

掲載サイト:小説家になろう 作者:中村 颯希

こちらサクッと読める入れ替わり勘違い系の傑作ですね。

ストーリーは


次期皇后の座をかけて、五家の姫君たちが競い合う場所「雛宮」。
黄家の玲琳(れいりん)は、やや病弱ながらも才気に溢れ、次期皇后候補との呼び声高い美少女だったが、

それを妬んだ朱家の姫・慧月によって、互いの体を入れ替えられてしまう。
真実を話すことも呪いによって封じられ絶対絶命の主人公。
しかし、主人公は
「ええと、死にかけるのはわりと日常なので問題ないのですが……それより、こんな健康な体で過ごさせていただけるのですか!?」
と不幸を悲しむどころか喜ぶ始末。
入れ替わったことを知らずに周りにつらく当たられても全く気にしない主人公。
それどころか、健康な身体になったことを好き放題に振る舞い、周りを困惑させていきます。

ふつつかな悪女でございますがの登場人物紹介

【黄 玲琳】こう れいりん

本作主人公。

現在皇后である黄 絹秀の姪。学に優れ、才に溢れ、しかも心根も善良。

皇太子・尭明からの寵愛から「殿下の胡蝶」と称賛され、誰の目からも次期皇后と目されてる。

難点としてはいささか体が弱いということだが、実際は「常軌を逸するほどに体が弱く」尋常でない数の死の危機を回避しつづけてきた、鋼の精神を持つ女。

朱 慧月と体が入れ替わる。

【朱 慧月】しゅ けいげつ

媚びることだけは一人前の、冴えない雛女。『雛宮のどぶネズミ』と言われ周囲からさげすまれている。

皇太子・尭明に惹かれ、その寵愛を受ける玲琳を妬み憎んでいる。

黄 玲琳と体を入れ替える。

【莉莉】りーりー

朱家の下級女官。異国の踊り子の娘として蔑視されていため、側付きの女官でありながら、最下位――洗朱色の衣をまとっている。

卑しい踊り子の娘だからってさんざん馬鹿にしてきた慧月を憎んでいる。

第2のヒロイン?苦労人。唯一の?常識人

【詠 尭明】えい ぎょうめい

文武両道・公明正大で未来の名君と名高い美貌の皇太子。

生まれた瞬間には都中に龍気が轟いたと云われ、王者らしさの滲む姿に、周囲は女ならことごとく恋慕の情を抱き、男なら多くは敬慕の念を抱いたものだが、そうした環境は、彼から人への興味を奪ってしまった。

そんな中、自分に媚びず、儚いながらも芯の通った玲琳に惹かれ寵愛している

俺様・クズ・節穴・似非ヒーロー

【辰宇】しんう

雛宮内の風紀を取り締まる、怜悧な美貌の役人。

皇帝の血を引いている
彼の母親は五家の出であるどころか異国の奴隷当然、優れた武技を発揮したものの、その難しい出自を持て余された挙げ句、この後宮に押し込められる。尭明とは仲が良い。

自らの境遇に達観し心を閉ざしていたが、朱 慧月(中身は黄 玲琳)の言動に惹かれていく。

真のヒーロー?BL枠?

【黄 絹秀】こう けんしゅう 玲琳の伯母にして皇后

 ラストに活躍?

【朱 雅媚】しゅ がび    朱家からの妃。貴妃

 実は物語の核心を担う人物。ある目的から朱 慧月の後見人となる。

【金 雅容】きん がよう   金家の上級女官

 朱 慧月のそば仕えである莉莉をそそのかすなど、物語の裏で暗躍する謎の人物。

【金 清佳】きん せいか   金家の雛女

 芸術家肌で、誇り高くて、潔い人物。中元節の儀で活躍

【冬雪】とうせつ      玲琳付き筆頭女官

 表情を動かさないので、てっきり冷静な人物と思いきや「可憐で聡明で慈愛深く地上に舞い降りた天女であるかのような玲琳様」などと玲琳の事を慕う。【玄家】の血も引いており実は熱血

【文昴】ぶんこう      辰宇の部下、宦官

 お調子者だし、すぐに楽をしたがるが、なかなか頭も回る、有能な人物

◆役職名等

【雛宮】すうぐう  次期妃の養成機関

【雛女】ひめ    次期妃候補

【鷲官】しゅうかん 雛宮の風紀を取り締まる役人

【黄麒宮】こうきぐう  黄家の妃や雛女が住まう宮

【朱駒宮】しゅくぐう  朱家の妃や雛女が住まう宮

【藍狐宮】らんこぐう  藍家の妃や雛女が住まう宮

【金冥宮】きんめいぐう 金家の妃や雛女が住まう宮

【玄端宮】げんたんぐう 玄家の妃や雛女が住まう宮

【貴妃】きひ    四夫人の一、皇后に次ぐ地位

【淑妃】しゅくひ  四夫人の一、貴妃に次ぐ地位

【徳妃】とくひ   四夫人の一、淑妃に次ぐ地位

【賢妃】けんぴ   四夫人の一、徳妃に次ぐ地位

【黄家】こうけ

直轄地を治め、土を司る一族。象徴する季節は「変わり目」、方角は「中央」、色は「黄」。

水を克し(打ち勝ち)、また金を生じる(助ける)。朴訥で実直、世話好きな者が多い。

直系の者ほど開拓心旺盛で、大地のごとく動じない。

どんな天変地異も「おやまあ」でやり過ごせる人々。

【朱家】しゅけ

南領を治め、火を司る一族。

象徴する季節は「夏」、方角は「南」、色は「紅」。金を克し、また土を生じる。

苛烈な性格で、派手好きな者が多い。感情の起伏が激しく、理より情を重んじる。

激しく憎み、激しく愛する人々。

【金家】きんけ

西領を治め、金を司る一族。

象徴する季節は「秋」、方角は「西」、色は「白」。木を克し、また水を生じる。

現実的な商人肌の者と、芸術家肌の者に二分される。直系の者ほど芸術家肌が多く、美や哲学を重視する。

美を讃えながら、それで儲けることもできる人々。

【玄家】げんけ

北領を治め、水を司る一族。

象徴する季節は「冬」、方角は「北」、色は「黒」。火を克し、また木を生じる。

冷淡で、非人道的な行為も平然とこなす者が多い。半面、特定の対象には強く執着することも。

ヤンデレの血筋だ、逃げろ玲琳。

【藍家】らんけ

東領を治め、木を司る一族。

象徴する季節は「春」、方角は「東」、色は「青」。土を克し、また火を生じる。

本作には特に登場しない。

登場人物及び設定

ふつつかな悪女でございますがの個人的なレビュー・感想など

中華ファンタジーの世界を緻密な設定で描いた勘違い系の傑作。

簡単に言えば、一時期流行った悪役令嬢ものを違った世界観で描いた作品。

人が変わったような主人公(実際に替わって入るのですが)に周りが徐々に惹かれていくという話です。

そこに中華の設定、本人の色々と勘違いした言動を用いて面白おかしく、感動的に描いています。

獣尋の儀(容疑を掛けられた人間と獅子を同じ檻に入れて、食われなければ無罪、食われればそのまま死罪という、実に残忍で恣意的な「取り調べ」。
なんでも、詠国を導いた仙人はその魂の気高さゆえに獣に襲われなかった、という古事があり、それになぞらえてのことらしいが、わざわざ飢えた獣を興奮させた状態で檻に入れる。実質死刑)

・豊穣を願って各家の雛女が舞を披露する中元節の儀

・その弦音で病魔を怯えさせ、的を射る音によって病魔を祓うという破魔の弓のシーン

いずれも中華ながらの独特の設定を活かして、主人公玲琳の魅力を引き立てています。

高い文章力で人間の内面の美しさ、内面から溢れる魅力が外見をすら違って見せるということをしっかりと描いていき感動させてくれる。

今回レビューにあたりもう一度読み直してみましたが、内容がほぼ分かっていながらも感動させていただきました。

文庫本1巻くらいで終わる作品ですので読んでみてはいかがでしょうか。

ふつつかな悪女でございますがの評価

よかった点

主人公であるヒロインが行動力があって魅力的

演出がうまい(文章力が高い)

悪かった点

アフターエピソードが欲しい

おすすめ度★★★★☆

ふつつかな悪女でございますがを読む

なろうで読む→ふつつかな悪女でございますが

ふつつかな悪女でございますがの書籍化情報その他

一迅社ノベルスにて12月28日より発売中。

  

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