聖女追放ラノベの馬鹿王子に転生しましたが…あれ、問題ないんじゃね?

11月 22, 2020

掲載サイト:小説家になろう 作者:越路遼介

ストーリー紹介ここから~

産婦人科医、後藤茂一(54)は“気功”を生来備えていた。その気功を活用し、彼は苦痛を少なくして出産を成功させる稀代の名医であったが心不全で死去、生まれ変わってみれば、そこは前世で読んだ『聖女追放』のラノベの世界!しかも、よりによって聖女にざまぁされる馬鹿王子に!せめて聖女断罪の前に転生しろよ!と叫びたい馬鹿王子レンドル。もう聖女を追放したあとの詰んだ状態からのスタートだった。

~ストーリー紹介ここまで

レンドル

本作主人公で通称馬鹿王子

転生前は後藤茂一、当年五十四歳になる産婦人科医

“気功”を身に付けそれを出産に用いることで日本屈指の産婦人科医と言われる

『聖女追放』のラノベを好んで読み、『聖女の私を追放するってかぁ!だったらこんな国見捨ててやる。滅んでしまえや!』の大ファンで作中の馬鹿王子ことレンドルに転生する。

気功鍛錬の一環として幼少のころから柔道もやっていて五段の腕前。
高校時代は全国大会で個人優勝するなど地味に有能

聖女アメリア

レンドルに追放される『聖女の私を追放するってかぁ!だったらこんな国見捨ててやる。滅んでしまえや!』の主人公

追放された後はレンドルのせいで運命が変わり(聖女から魔女になって、モンスターの群れを王国に襲わせるべく差配し、かつての母国の滅亡を高笑いする予定が)、後年レンドルと再会することになる。

コーネリア

聖女アメリアが追放される切っ掛けを作った物語中のライバル

実はシューレ帝国の間諜コーネリアで本命はナディア・コンシャット

冷戦状態である隣国シューレ帝国が侵攻するには聖女が邪魔だということでスパイとしてやってきた。

ソフィア

トルステン公爵の娘でレンドルの婚約者

痘痕で醜女と言われるような容貌になっていたが、レンドルに治療されることで元の美貌を取り戻す。

以降生涯にわたってレンドルを支え「俺は君が死んだ翌日に死ぬ」とまで言わせるほど夫婦仲が良かった。

メイン登場人物

昨今なろうでは聖女追放ものが流行っているようです。

王国の平和を保ってきた聖女様がどこかの馬の骨の令嬢に篭絡された馬鹿王子に追放され、その後に王国は聖女不在のツケを支払わされて崩壊・滅亡に向かう。

そして追放された聖女は他国で大事にされ幸せに過ごす。

そういった作品がなろうの上位に見受けられるので知っている読者の方も多いでしょう。

この作品は、そういった聖女追放もののなかでどこかの令嬢に篭絡され聖女を追放する馬鹿王子に転生するという珍しい展開です。

人格が入れ替わった主人公が聖女の代わりに国を守り(生前の能力気功から魔力も高いという設定)、若干の知識を使って国を盛り立てていくという話です。

この作品で変わっているところは、主人公が元産婦人科医で王子である立場でありながらもそれを活用していくところです。

知識チートとしては珍しくまじめで、かなり具体的な内容まで書かれており国全体としてはそこまで大きなポイントでないながらも、この作品の重要なキー・仕掛けとなっています。

また、それ以外は異世界転生もののチートといわれるものはほとんどなく真面目な人柄と地道な努力で国を盛り立てていく。

題名はコメディながらも内容は至極真面目で感動的なお話でした。

寂しいながらも幸せな結末を迎えます。

良かった点

・独特な設定と立場

・チートよりも努力な点

・短いながらも過不足なくまとまった文章

悪かった点

・作品が短いのでどうしても一人ひとりのキャラクターが薄くなる

・タイトルがふざけすぎ(作品のイメージと違いすぎる)

おすすめ度 ★★★★☆

今までここまで短い文章の作品(全8話)は読んでこなかったのですが、1話ごとの文章量が多いこともあって非常に楽しめました。

また、短いからこそ無駄な文章もなくしっかりまとまっているのも好印象です。

こういった短編も悪くないですね。

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