婚約破棄の無能令嬢 魔力至上主義の王国を追い出されて……

12月 7, 2020

掲載サイト:小説家になろう 作者:うさこ

ストーリー紹介ここから~

十五才のときに行われる魔力検査。
魔力至上主義の王国の中で、クリスは異例の『魔力ゼロ』であった。
王子と婚約していたクリスは、王様から婚約破棄を言い渡される。
そして、小生意気な妹プリムは聖女として新しい婚約者になってしまった。

魔力ゼロと分かってからは、親からはいらない娘扱いされて、妹からはバカにされる。
公爵家の令嬢という事もあり、貴族魔法学園には入学を許されたが、生徒から……先生まで私をバカする。ほどなくして学園、いや王国を追い出される事になった。

そして、南にある帝国に移住する。

そこで私は出会った。ツンツンしてるけど、とても優しい皇子様と……魔力を気にせず私を見てくれる大切な友人達。
私は誓った。この人達を守るために、王国から守るために……頑張ります!!

~ストーリー紹介ここまで

タイトルから分かるように追放・ざまぁを描いた物語

比較的あっさりとざまぁは達成されるのですが世界はそんなに簡単ではなく・・・

短編にしては登場人物はそこそこ多く、物語の根幹にかかわってくるような人物が多々現れます。

しかし、設定の盛り込みすぎで全体的に薄っぺらく主人公すら目立たない感じになってしまっています。

味方を含む登場人物、敵のラスボスですらかなり善人に描かれているのですが、悪意を増幅、操作された王国側の扱いがひどすぎる。

意識を操作される魔法が切れた状態でも善性に目覚めることなく、とことんクズに描かれており、雑魚でありながら救いようがない。

唯一王子だけが目を覚まし罪を償おうとする態度が描かれるだけです。

王国は王子を中心に立て直しを図っていくのですが、そこでまだ救いのある王国民が存在することが示唆されてます。

せめてまともな王国民の心情も少しは描いてもよかったのではないか?ここまで腐った国で描く必要があったのかと疑問が残りました。

また作中非道の限りを尽くした聖女も目を覚まし、自分の罪を償い救いがもたらされます。

まるで作中のもう一人の主人公という立場ですが、聖女の背景・心情などが描写不足すぎる。

この世界は何度も繰り返しており、聖女はそれを把握しているような事をほのめかしていますが(実は把握してない?)、今回の世界の自分の行動を省みるだけなので違和感がありました。

結局全体的に詰め込みすぎて主題すらもぼやけた作品、そんなイメージでした。

以下ネタバレ

良かった点

・短く読み易い文章

・追放ものとしては工夫された展開

悪かった点

・全体的に詰め込みすぎで薄っぺらい

おすすめ度 ★★☆☆☆

なろうで読む→婚約破棄の無能令嬢 魔力至上主義の王国を追い出されて……