不死者の弟子~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~

11月 22, 2020

掲載サイト:小説家になろう・カクヨム 作者:猫子

ストーリー紹介ここから~

神の間で『人間にチート能力を与えて異世界に送り込み、彼らの人生をショーとして楽しむ』というものが流行っていた。その一人として選ばれた神原カナタは神の不興を買ってしまい、何の力も持たされずに最悪のダンジョン《地獄の穴》送りになってしまう。そのままカナタは成す術なく命を落とすはずであった。しかし、そこで出会った自称人間嫌いの不死者の少女、ルナエールに助けられ、彼女より自分の身を護れるようになるまで修行をつけてもらうことになる。
「師匠、そろそろ俺、強くなったんじゃ……」
「ダメです! えっと、ダンジョンの外はっ、本当に危ないところですから!」
「こ、ここより危険なんですか!?」
 ……これは、寂しがり屋の師匠に過剰に鍛え上げられてしまったカナタが、そうと自覚のないままに世界最強の英雄へと至る物語である。

~ストーリー紹介ここまで

勘違いによる俺TUEEE・無双ものの一つの形

俺TUEEE・無双ものというのは大体テンプレが決まっているので食傷気味な方々も多いのではないでしょうか。

大体、シリアスでやっても緊張感のかけらもなく想像通りの展開をたどる。

この辺りは作者の力量が問われるので、そのあたりのバランスをうまくとって成立させている作品は多々ありますが。

この作品は、そういった俺TUEEE・無双展開を徹底的にギャグテイストで描いています。

大体、俺TUEEE・無双ものでシリアスに常に苦戦させてもストレスでしかないんですよね。

結果は分かり切っているのに無駄に苦戦する、不完全燃焼でスカッとしない。

逆にあっさり片付けてスカッとさせてくれた方が良い。

ワンパンマンなんかはこの辺り非常にうまく描けていますよね。

主人公は圧倒的に最強で何か話の筋からはずれた余計な事ばかりしている。

脇役のほうが出番が多いくらいで、様々な思いで強敵に立ち向かう彼ら。

そんな強敵をあっさり倒す、そのギャップが面白くカッコいい

当たり前に無双するのではなく、いかに無双するのか?これからの俺TUEEE・無双ものはそれが問われているでしょう。

そんな中不死者の弟子~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~はそういった点をうまく描けている作品です。

自分の力に無自覚で非常識な主人公が勝手に相手を警戒し、真面目に立ち向かう、そんな姿が終始コミカルに描かれている様は非常にシュールです。

巷で「黒の死神」と恐れられているロヴィスとのやり取りは本当に笑わせてくれました。

周囲の勘違いで持ち上げられていくポメラもいい味を出してますし、レベル上げのシーンでもかなり笑わせてもらいました。

語彙力の乏しい自分ではうまく表現することができませんが、勘違いの俺TUEEE・無双ものとしてはかなり面白い作品の一つです。

良かった点

・終始笑わせてくれる勘違いによる無双シーン

悪かった点

・最近勢いがなくなってきた

おすすめ度 ★★★★☆

なろうで読む→不死者の弟子~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~

書籍化版→不死者の弟子 1 ~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~ (オーバーラップノベルス)