王妃レオノーラ ~すべては復讐のために~(単なる婚約破棄ものではない!)

11月 21, 2020

掲載サイト:小説家になろう  作者:真崎オリエ(jupiter)

物語導入部~

レオノーラは凍りついていた。よりによって婚約者である王太子が、王とその重臣らの前で彼女との婚約破棄を申し出たのだ。相手は取るに足らない小貴族の娘。怒りに燃えるレオノーラは優雅な微笑みの下に怒りを隠して復讐を開始するが――。

「わたくしの過ちはあなたを愛してしまったこと」

選ばれなかった女の復讐とその顛末。

~ここまで

ラバル侯爵令嬢レオノーラ・エルラシオン

本作主人公で王太子であるエリオットの婚約者。

ヴェストリア王国の西の大部分を領地とする大貴族エルラシオン家の侯爵令嬢。

現ラバル侯爵は主席国務大臣。

”ヴェストリア一の美女”と称される美貌を持つ。

合理的なようでいて感情に支配されやすい。

特に、怒りの感情に支配されやすくそれは彼女のアイデンティティともいえる。

エルラシオン家には信条がある。〝敵に情けは与えず〟だ。

ラバル公爵

レオノーラの父親にして国王の右腕。

数々の宿敵を追い落としてきた老獪な政治家らしく、気の弱い人間なら向けられただけで怯むほど冷徹な眼差しと威圧感の持ち主。

サイラス・エルラシオン

レオノーラの双子の弟で、二年前近衛騎士隊に入隊し、一年ほど前から王太子の護衛を務めている。

世の女性たちの憧れを体現したような美青年だが、エルラシオン家の人間にしては軟弱過ぎる家族からは思われている。

エリオット・レーヴグレン

この国の王太子。

顔立ちは整っていて、美青年と言ってもいいくらいだが全体的に陰がある。

基本的に善良ではあるが愚か。

アンジェラ・ファルーク

ファルーク子爵令嬢でエリオットの恋人。

波打つ亜麻色の髪とこぼれそうなほど大きな空色の瞳でどこか愛らしく、庇護欲を掻き立てる。

17~18歳。

他人を疑うことを知らない。

エヴァン・ファルーク

アンジェラの兄。

美男子とまでは言えないものの、甘い顔立ちとすらりとした長身が魅力的な青年。

流行の服に身を包んでいる洒落者だが、どことなく軽薄な雰囲気を漂わせて、妹のアンジェラとはあまり似ていない。

メルヴィン・レーヴグレン

ヴェストリア国王。

若い頃は精悍な美丈夫だった国王も、酒と飽食によってすっかりだらしのない体つきになってしまっている。

政治にも関心が薄く、ここ十数年は臣下に任せきりにしていて、自身は飲酒と狩りに明け暮れている有り様で、寵妃が我が物顔で幅を利かせている原因を作っている。

アラベルド侯妃シャロン・ラルセン

国王の寵姫の一人。

優雅な立ち居振る舞いと相手を飽きさせない話術、教養の深さ、国王を虜にした閨房術と強烈な野心で寵妃としては国政に口を出すほどの権力を持つ。

ラバル侯爵と対立する派閥の首領でもある。

メアリー

レオノーラ腹心の侍女。

レオノーラに最後まで付き従う。

エセル

レオノーラの侍女の一人。

蜜色の髪と垂れた目が特徴的な彼女はエルラシオン家に代々仕えてきた一族の出で、他の侍女と同様、レオノーラに忠誠を誓っている。

宮廷に出仕したアンジェラの身の回りの世話をする。(監視)

クリスティアン・エルラシオン

レオノーラの兄。

宮廷の貴婦人らには古代の神話に出てくる太陽神のようだと称されているが、実際のところは計算高く非情で、妹のレオノーラから見ても食えぬ人物。

マリアンヌ・ド・ストラーリ=カノーヴァス

〝カノーヴァス第一の女〟

引退しながらものカノーヴァスの黒幕的存在。

登場人物

王妃レオノーラ ~すべては復讐のために~は小説家になろうでありがちな婚約破棄から物語は始まりますが、他の婚約破棄ものとは一線を画す物語です。

まず公的な場での婚約破棄というのがどれほど屈辱的なのかを考えてほしい。

最近の作品でよくあるのは、こちらも相手のことを特にどうとも思っておらず、粛々と受け入れるパターンです。(こちらこそ願ったりみたいな)

こういった作品では異世界転生ものが多く、心の中は一般人であるからそこまで気にならない

そういった言い訳もできるかもしれませんが、貴族でなくとも多少のプライドを持つのなら、公の場でそこまで恥をかかされて何も思わないはずはないです。

例えば会社において、全社員がいる中でこき下ろされたり、恥をかかされて何も思わない人間はいないのではないでしょうか。

相手の立場も考えるのなら、あくまでも内密に進めるべきで、そういった観点からも婚約破棄を行った相手を憎み復讐を考えるのは当然のことでしょう。(婚約破棄というのが小説の中での一種の装置とう側面を持つので、これがないと始まらないというのはあるかもしれませんが・・・)

主人公のレオノーラは合理的なようでいて感情・特に怒りに支配されやすい本質を持っており、そうした彼女がエリオット王子とアンジェラに対して生涯をかけて復讐していきます。

表面上はあくまでも親切でエリオットのこともアンジェラのことも心から大事に思いいてるような、妃の鏡のような、そうした仮面をかぶり続けます。

この物語には分かりやすい悪人はおらず、王子エリオットもアンジェラも善良そのもので、アンジェラなどは最後までレオノーラの事を慕い、信じていました。

日々を過ごし、多少なりとも心を乱すこともありましたが、最後までぶれなかったレオノーラ

いわゆるハッピーエンドにはならないんだろうな、と思いながらも最後までどういう結末になるか分からない。

その先はご自身でお確かめください。

良かった点

一般的ではないが、最後までブレない主人公(レオノーラ)

深い心理描写でキャラクターが生き生きしている。

悪かった点

特になし

おすすめ度 ★★★★★

ありきたりなざまぁで終わる婚約破棄ものとは一線を画す、深く考えさせる物語となっています。

婚約破棄ものというか恋愛モノというのがふさわしいかもしれません。

なろうで読む→王妃レオノーラ ~すべては復讐のために~