味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、それを知らない王太子に「役立たず」と言われて追放されてしまう〜今更帰ってこいと言われてももう遅い。旧友のパーティに入って最強を目指す事にした〜

12月 7, 2020

掲載サイト:小説家になろう 作者:アルト/遥月

物語導入部~

「補助魔法しかロクに使えない能無しの魔法師はこのパーティには必要ない。お前はクビだ、アレク・ユグレット」
それはある日突然、王太子のダンジョン攻略の付き添いとしてパーティーに加わっていた宮廷魔法師——アレクに突き付けられた追放宣告。

そしてパーティーどころか、王太子の嫌がらせにより宮廷からも追放され、途方に暮れていたアレクに声を掛けたのは、〝魔法学院〟時代の友人であった。
「————ねえ、アレク。ボク達と一緒にまた、ダンジョン攻略をする気はない?」

かくして、かつて共にパーティーを組んでいた友人らと共に、アレクは第二の人生を歩む事に。
これは、飼い殺し状態であった元宮廷魔法師の冒険譚。
4年前、『伝説』とまで謳われた4人パーティー〝ラスティングピリオド〟の名は次第に世界中に轟く事になる————。

書籍化決定作品

~ここまで

アレク・ユグレット

ガルダナ王国の元宮廷魔術師にして主人公。

魔法攻撃に特化した魔術師。

王太子の護衛任務においては、様々な制約と味方の弱さから補助魔法に専念。

そのことから役立たずと追放されてしまう。

天才揃いと言われた魔法学院時代で主席だった。

向けられた攻撃魔法を瞬時に相殺させる為に生まれた〝反転魔法〟を扱う適性を持つ。

エルダス・ミヘイラ

アレクの師匠で元宮廷魔術師。

反転魔法をアレクに授けた。

レグルス

ガルダナ王国の王太子。

選民思想に凝り固まっており、根拠のない自信を持っている。

フェルクス・ガルダナ

ガルダナ王国が国王陛下。

何らかの思惑があって、アレクに王太子であるレグルスの護衛任務を言い渡す。

ヨルハ・アイゼンツ

アレクの親友の一人で魔法学院時代で次席。

補助魔法に特化しており、補助魔法のみに限れば全適性を持つ。

クラシア・アンネローゼ

アレクの親友の一人で魔法学院時代で三席。

綺麗好きで、それでもって事なかれ主義。

オーネストと常に言い争いをしている。

回復魔法に特化。

オーネスト・レイン

アレクの親友の一人で魔法学院時代で四席。

色々と大雑把な性格をしていて自信家。

接近戦に特化しており、力、技術、速度、勘、反射神経といった戦いに必要とされる要素、その全てが最高峰。

ヴォガン・フォルネウス

フォルネウス公爵家が嫡子でアレクも認める凄腕の魔術師。

アレクの代わりにレグルスの護衛役になる。

貴族や平民といったことにこだわりがなく、自分の好き勝手にしている。

レヴィエル・スタンツ

フィーゼルのギルドマスター。

元Sランクパーティーに所属しており、全盛期は過ぎているが凄腕の魔術師。

ロキ・シルベリア

Sランクパーティー〝緋色の花〟のメンバー。

勝つために手段を選ばないことと、その言動から周囲に〝クソ野郎〟と言われている。

クリスタ

Sランクパーティー〝緋色の花〟のメンバー。

ギルドに助けを求めに来た。

リウェル

ロキが所属するSランクパーティー〝緋色の花〟のリーダー。

人格者として知られている。

登場人物

いわゆる追放系の作品ですが、不真面目なタイトルと違って真面目な内容です。

主人公は確かに不遇ですが、それは能力というよりも主人公の住むガルダナ王国における選民思想が主な原因となっています。(こういった世界ではよくある話ですが、能力よりも身分で判断されることが多い世界。)

こういった追放系の作品においては、ざまぁは言わば醍醐味であり、ざまぁされる側はどうしようもなくクズに描かれることが多いです。

クズであればあるほどざまぁされるときに爽快であるのは確かですが、あまりにもテンプレートの屑だとまるで記号のように見えて却って覚めてしまいます。

その点、この作品ではざまぁされる側の心理描写がしっかり描かれており、周りの環境によって選民思想に凝り固まった王太子が疑問を持ち苦悩していく様が描かれています。

ざまぁ作品としてはイマイチかもしれませんが、理解できないクズよりは人間味があって新鮮でした。

また主人公一人が強い、無双する作品ではないのも好感触です。

主人公のアレクはパーティー〝終わりなき日々(ラスティングピリオド)〟の一人であり、魔法攻撃に特化しています。

確かに、主人公が頭一つ抜けていて目立っているのですが、魔法戦闘特化接近戦特化補助魔法特化回復役特化役割分担が明確にされており、それぞれの見せ場もあります。

主人公アレクは強力な魔法攻撃を持っていますが、接近戦や身体能力ではオーネスには叶わない、補助魔法はヨルハが断トツ、回復魔法はクラシアがという具合で、それぞれが各分野の”天才”だということが文章からもしっかりと伝わってきます。

バトル描写も適度に凝っており、パーティーとして補い合って立ち向かう姿は、最近の俺TUEEEものと比較してとても新鮮でした。

1章の出来としてはほぼ完ぺきで、心地よい満足感と余韻を得られるものでした。

良かった点

追放される側のまともな心理描写

パーティーとしての役割を全面に押し出したバトル

悪かった点

1章で綺麗に収まっているのでこれからどういう風に展開するのか不安?

おすすめ度★★★★☆

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