スタイリッシュざまぁ

掲載サイト:小説家になろう 作者:Aska

「ざまぁ」とは、自信に満ち溢れている人間を、一瞬にしてどん底に堕とす最後の締めのことである。それを最後まで、どれだけ無駄なく整え、無駄なく操作し、無駄なく堕とし切るかを突き詰めた美学こそが「スタイリッシュざまぁ」なのである。そんな全力でネガティブだけど、何故かポジティブに感じてしまう中編。

ルルリア・エンバース

髪や眼は、この国ならどこにでもいるような栗色の色彩で容姿はまあまあ整っているが、両親や姉に比べると平凡。
家族と全く似ていないことと、幼いながらも優秀であったため逆に距離を置かれる。
何をしても報われない為6歳時点で家族に見切りをつけ、ざまぁに全力を尽くすようになる。
本作主人公で魔王様。

カレリア・エンバース

美人として有名な母にそっくりな輝くような黄金の髪とマリンブルーの瞳をしている。
両親の寵愛を一身に受け甘やかされて育てられたために、生きているのもムカつくくらいにごみクズな性格に育つ。
妹の好きなものや持っているものを取り上げて喜ぶゴミ。
最期はゴミらしい結末ですっきり。

両親

ゴミを育てたゴミ。
最期は惨めな結末を迎えるが、1mmも同情できないクズたち。

シィ

ルルリアの協力者。
学園ではシーヴァと名乗り先生をやっている。

ユーリシア・セレスフォード

公爵令嬢でクライス王子の婚約者。
嫋やかな黒髪とどこか冷たい印象を受ける美貌の人物。

リリック・ガーランド侯爵

妻に先立たれた後、次々と若い愛人を作り、囲っている色狂いとして有名な人物。
ルルリアの両親よりも年上であり、しかも彼女と同い年の息子までいるという、ルルリアと三十歳以上も年が離れた……五十代の男性。
両親がお金のためにルルリアの婚約者と決めた。

ミリナ・ミーティア男爵令嬢

栗色の髪と瞳を持った、ルルリアと背丈まで似ている同年代の女性。
カレリア・エンバースの取り巻きの一人。

スタイリッシュざまぁは題名から見て分かるように、ざまぁの神髄を極めた作品、バイブルのような作品です。

『ざまぁ』とは、この噛ませ犬ども(クズな両親や姉)をいかに上回り、高笑いするのかを目指すものである。
どれほどみすぼらしい最後を迎えさせて、違いを見せつけてやるのかに執念を置く。

文章にすると「周囲に虐待され、姉に全てを奪われ、孤独を強いられ、親に売られて、五十代の男に嫁がされ、回避するも婚約者を略奪され、学園でも嫌がらせをされる。」

テンプレもかくやという展開ですが、それらはすべて主人公が最後の仕上げのためのスパイス、性格のねじ曲がった姉や姉のことしか聞かない両親であるならばこう行動する、餌をぶらさげればかならず食いつく、とすべて計算づくで主人公であるルルリアが誘導した結果です。

・ルルリアの婚約者選びにおいても、いくつかの候補を仕込んでおき、姉のことしか考えていない両親ならルルリアにとって最悪の相手を選ぶだろうという思惑

・嫁ぎ先で婚約者を作ったのも、自分が幸せそうな姿を見せれば、なんでも欲しがる、妹の幸せが許せない姉なら絶対に手を出すだろうという思惑

全ての状況がルルリアによって作られています。

アカデミー主演女優賞もかくやという演技で周囲を欺き、最後を迎える様は圧巻です。

1mmも同情できませんが、すべてを主人公であるルルリアの手のひらで踊らされた姉や両親には憐れみさえ思えます。

良かった点

たくましく、最後まで自分の手のひらの上で姉や両親をもてあそんだ主人公

悪かった点

計算づくであるがゆえに結末が決まっていること

おすすめ度★★★★☆

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